「密度」は、ひとまとまりの量である。
「ひとまとまりの量」は理科や科学の数量にもたくさんあります。今回は、「密度」を取り上げてみたいと思います。
「密度」は、固体と液体の場合と気体の場合は違う数値を使いますが、まずは、固体や液体で使われる、g/c㎥を取り上げます。これは、「1c㎥当たりの質量」ということです。もう、すでに「ひとまとまりの量」であることはわかりましたね。
たとえば、鉄の密度は室温付近で、7.874g/c㎥です。500gの鉄がどのくらいの体積かを求めたいとなると、以下のような「ひますの絵」を書きます。
このような、理解しにくいもの、そして数値がややこしくなった場合には、「ひ」のところに書く[]書きの単位が大切になってきます。それを明確にしておくと、「す」の単位は「g」で「ま」の単位は「c㎥」であることが明確になって、取り違えることが少なくなります。
さらには、「ま」を求めるのですから、「す」÷「ひ」で、500÷7.874という式も、かけ算と取り違えることが少なくなると思います。数値の桁数が増えると、わり算をしたくないという傾向に走りがちですので、それを押しとどめる効果があります。
「密度」についても、一度この「ひますの絵」のイメージができてしまえば、簡単な問題ではいちいち「ひますの絵」を書く必要はなくなると思います。それでも、頭の中にこのイメージを作れれば、乗除を取り違える割合はぐっと下がるはずです。

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