「割合」と「数」とを、比べてみましょう。

 まずは、「数」について

「数」(すう)は、「まとまりの個数」です。

以下の「ひますの絵」を見てください。

メートルで長さを測るときの状況です。
「ひとまとまりの量」が「m」です。それは、長さの「単位」です。
「すべての量」(測定する量)が「m」(単位)の3つ分であることがわかります。
したがって、「まとまりの個数」が「数」です。

次に、「割合」についてですが、「割合」は「何倍」と同じです。
以下の「ひますの絵」を見てください。
「ひとまとまりの量」が「4m」になっています。
「すべての量」(測定する量)が「ひとまとまりの量」の3つ分であることがわかります。
したがって、この場合「まとまりの個数」が「割合」です。

このようにしてみると、「数」と「割合」というのは、全く同じものであって、「何倍」とも同じものということがわかります。違いは、なんでしょう。
「数」の場合は、「ひとまとまりの量」が何らかの単位ですから、「数」そのものが「すべての量」が「単位」のいくつ分かということを示しています。
「割合」の場合は、「ひとまとまりの量」が基本単位で測った場合の任意の数量ですから、「割合」は、その任意の数量のいくつ分かを示しています。だから、「ひ」×「ま」のかけ算をして、その数量の基本単位で測った場合の数量を求めなければならないわけです。

とにもかくにも、「数」も「割合」も「まとまりの個数」であるということが理解できれば、あとは「ひます」の乗除関係などを適用して様々な問題を解いていけばいいということになります。

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