「ひますの絵」で、確実に単位変換しよう。

単位変換が不得意という人がいると思います。
かけ算をするのか、わり算をするのか、取り違えてしまうことが多いでしょう。

それぞれの単位の間には、変換定数というものがあります。
たとえば、「1分間は60秒間」です。
この60で割るかかけるかすれば、分を秒にしたり、秒を分にしたりすることができます。

さて、この「1分間は60秒間」は、「ひとまとまりの量」と考えられます。
つまり、「分」という区切りの中には、「秒」という区切りが60個あるのです。
それを「ひますの絵」に表してみます。

まずは、下段の「ひ」の部分を見てください。「分」と「秒」が同じ「時間」という量なのに、円とテープで示されているのは、ちょっと違和感があるかもしれませんが、「分」のひとまとまりの中に、「秒」が60あるということは、間違いなくわかるでしょう。

「ま」の単位は「分」で、「す」の単位は「秒」です。円とテープで示しているので、取り違えるという危険性は少ないと思います。

この図では、「ま」が「8分」になっています。なので、「す」の「?」は、「ひ」×「ま」で求めて、60×8=480となります。つまり、「480秒」です。

秒から分に変換する場合は、「す」に数値が入るわけですから、「ま」を求めるには、「す」÷「ひ」です。つまり、60で割ればいいということになります。

複雑な数値の変換定数の場合、どうしても勘違いが起こりがちですので、さらっと「ひますの絵」を書いてみれば、自信を持って乗除を判断することができます。

単位変換の計算には簡便法があるので、これも覚えておくと楽にできます。

たとえば、「1分間は60秒間」の場合、「分」と「60」と「秒」を順に取り出して、以下のような「おむすびさん」をつくります。

「1分は60秒」と唱えながら、下から「分」、となりに「60」、上に「秒」を書きます。

これを見れば、「分」に「60」をかければ「秒」が出てきて、「秒」を「60」で割れば「分」が出てくることがわかります。求めたいものを指で隠せば、さらに確実です。

これは簡便法ですので、意味を考えるには「ひますの絵」がいいと思います。

「秒」は60個でまとめて「分」にするわけですから、60進法といわれます。10でまとめれば10進法になり、逆に、10で分割すると小数になり、適切な自然数で分割すると分数になります。それらのことと単位変換は「ひとまとまりの量」という視点で見れば、密接に結びついているわけです。

コメント

このブログの人気の投稿

平均の速さの問題に挑戦してみましょう。

「ひます」の用語について考えてみたいと思います。

割合の「元にする量」は、「ひとまとまりの量」です。